ガン放浪記ー9

本当は10時手術開始であったが 時間は11時半である。

看護婦2人が小生をストレッチャーに乗せ 下の階の手術室に運んだ その時は手術への不安より ようやく スタートラインに立てた喜びが大きかった。

体を手術台に乗せられ、担当の看護婦 そして外科医の先生から挨拶を受けた。

壁側のおおきなガラス越しに おそらくレントゲンなの画像から 小生のがんの組織が映し出されて 内部の医者が 担当の外科医に位置を指示しながら 小生のうつ伏せの背中側から長い注射針で部分麻酔をしながら 胃の後ろ側のリンパのガン細胞を 外科医の先生が摂取してる。時々痛みが走るがおそらくその度 部分麻酔薬を注入してると思うが

看護婦の励ましの声 外科医の部分部分での手術の説明の声が何より励ましとなり 不安が消えていた。

30分の時間が15分で終了  良かった。

思わず 手術室の医者の先生方にお礼の声をかけた。  ようやく 一歩進んだ。

あとは小生のがん細胞に適した薬を作るだけである。

 

 

ガン放浪記ー8

ガンと宣告されて 2ヵ月 ようやく 明日は

手術日

前日の夜

「じじは 明日 手術だよ」

「じじ 頑張ってー」ハートマークのメールなどが

沖縄、東京の孫達からが送られて来た。

そして

当日 看護婦が手術前の体の検査に部屋に。

念の為 上半身のシャツを脱いで 体をチェツク

「山口さん 腰の赤い斑点は前にありました?」

「床ずれじゃないかな」

所々に ブツ ブツの出来物のようなものが見えた。

しばらく見ていた 看護婦が もしかしたら

「帯状疱疹かもしれません」

「エッ 昔 帯状疱疹しましたが こんなでなかった」

「もし 帯状疱疹だったら 手術は延期です。ウイルスが体内に入って 手術には無理です」

チョツト よくわからない 看護婦さん  あなた 皮膚科の医者でないでしょう その診断 先生に見てもらいましょう

担当の医者が来た。

部屋の入口近くで チラット見ただけで 「帯状疱疹に間違いありません」

「先生は内科の先生ですよ どうして 帯状疱疹だと断定出来ますか 間違いがありませんか?」

医者は小生の剣幕に驚き 姿を消した

専門の皮膚科の医者に見せず 判断

小生は 残った看護婦に皮膚科の先生の意見だら従うと伝えた。

「いまの時間は先生がいません」

「それでは君の診断か?」

、、、、、、。。。。

そんなやり取り20分

再度 担当の医者を 呼んでくれ

こちらの剣幕に驚き 彼女は先生を再度呼びに行った。

部屋で残されて30分

やがて担当の先生が ブルーの上着を来た男性の先生と一緒に部屋に

「山口さん 見せてもらいますか」

小生の腰の斑点を見て 一言 男性の先生が

「手術は出来ます。

「エッ 先生 手術は出来るんですね」

「大丈夫です。」

横にいる担当の先生も

「手術は出来ます」

ちょっと おかしいだろう 先程は出来ないと言っただろう

この白々しさに びっくり

湧き上がる 怒り 不信感を抑えて

「至急 手術の段取りをお願いします。」

なんとか 予約時間より 1時間 遅れて終了した。

ー自分の命は自分で守るー

この 言葉が 心に再度浮かんできた。

追伸

自宅近くの皮膚科の先生に見てもらった結果。

「帯状疱疹ではありません」

もしあの時 帯状疱疹の診断に従っていたら

確か 手術の日は再度予約を取るため 10日ほど

延期 延期であると言われた。

 

ガン放浪記ー7

「山口さん このガン投薬で 特に、、、、、「名前は忘れましたが」一番効く薬ですが気分が悪くなる人がほとんどです。珍しいです 良かったです」と看護婦に云われたが 褒めてるのか、こちらの体がおかしいのか 看護婦との会話も難しいですね

とにかく 無事 抗がん剤の試薬は 無事終了した。

あとは 背中側から部分麻酔で長い針先の注射でリンパの組織を採取する手術を受けるだけである。

ようやく 前の病院で トラブルとなった手術方法の入り口へとたどり着いた。

以前の病院では確か 組織の近くに動脈があり 傷をつけたら危ないので最終的にお腹を開腹しなければならないと言われ 不信感でこの病院に転移した。

この疑問を医者に尋ねると

[ 山口さん 造影剤を静脈に注射すれば 血管の位置がわかりますから 大丈夫です」

「エッ、、、、、、」

もし あのまま手術をしていたら お腹を開腹、、、

思わず 以前の担当の医者の顔が浮かぶ。

怒りが 再び、

「患者は自分で命を守る」

当たり前のことだが 医者と患者は平等である

改めて 改めて 自分自身に言い聞かせたが

そして 手術の日を迎えた朝

事件が起きた。

 

 

ガン放浪記ー6

検査入院 5日間

初めての5日間の入院

看護婦が日々 毎朝7時前後 部屋に訪問 体重 体温 酸素濃度 血圧 血糖値などを測定

そして 毎日の5種類ほどの薬を飲み すべて 彼女等が確認 飲み越しがないようにチェツク これが辛い

すべて 手術のためにだが 部屋で1日3回 看護婦から対面で検査する 本当に辛かった

3日目

「山口さん 今日は抗癌剤治療の薬が体に対応出来るかどうか  点滴をしますが 抗がん剤は強いですので、もしのことを考えて 心臓に変化が起きた時 看護婦がすぐに駆けつけます。」

静脈に 点滴で数種類の抗がん剤パックから 体の中に

点滴棒の上には抗がん剤のパックがぶら下がってる。

抗がん剤でも色々な種類があり 特に強い抗癌剤は赤色のパック。

「山口さん 気持ちが悪くなったら 呼び出しブザーを押してください」

ベッドに横になり下から見上げると まさに数種類のガン抗がん剤のパックがぶら下がってるのが見える。

その中であの赤色 まさに危険色の抗がん剤

果たして 体が悲鳴を上げるのか

いよいよ 戦いが始まった。

 

 

ガン放浪記ー5

先生から

「再度 検査しましょう」  今までの経験からの 治療方針などが説明された。

「次回はMRIで画像を撮りましょう 予約日はこの日でいいですか?」

「 エッ  先生 その日 私達が沖縄に娘家族と会うため飛行機の予約をしてるんです。沖縄から帰ってからしてもらいませんか」

小生の何気ない答えに

「山口さん あなたはガンの治療のために来てるのですよ

自分の命とどちらが大事ですか すぐに治療を始めなければだめです。」

甘く考えていたのが ドカンと頭を叩かれた気持ちに

そして 娘たちとの約束をキャンセル

こんなに厳しく言ってくれるお医者さんと出会えたことに感謝して 治療が始まった。

そこから  本当の 患者の立場 医者の立場の違いで意見がぶつかりあった。小生は

「自分の命は自分で守る」

この考えで治療が始まったが やはり やはり、、、

とにかく 手術の為の検査入院が決まった。

部屋は相部屋と個室があったが 上官の

まわりの人に迷惑をかけないための意見に従い 個室に決めた。

血液検査 心臓脈拍 血糖 体重 投薬 便秘の検査などなど

毎日 決まった時間に看護婦が部屋に

それも 1日 朝 昼  晩 深夜など そして 毎日の5回ほどの投薬の確認

これだけでも ノイローゼになったが 手術の成功を願って ただただ 我慢 我慢した

ガン放浪記ー4

自宅から電車で1時間30分ほどの 癌専門病院に

診断日の予約が10日ほど あとになったが やはり 心の中は 医者への不信感がどこかに。

患者は医者を選択が出来ない

医者も患者を選択出来ない

しかし 患者は病気への心への不安

そして 病気の知識不足などなど

当日 上官同行の病院

いやあ びっくりしました 朝から 多くの患者が

おまけに全国から ある意味 見も知らぬ仲間が同じガンの病で苦しみ全国から駆けつけてる姿を見ると 感動さえ覚え知らぬ知らぬうち エールを送った。

診察室が廊下を挟んで4部屋 手元の番号の前の診療部屋で 30分ほど待ち やがて 名前が呼ばれた

「山口さん どうぞ お入りください」

初めての 担当の先生との対面

狭い部屋には 机と ベットだけの診察室

白衣を纒った 年齢は50代前後と思われる小柄女医が手元の前病院の診断内容に目をやりながら こちらを見てる。

お互い 当然初対面であるが ガンという病気での共有の完治を目指して スタートであった。

こちらはセカンドオピニオンでのこちらの病院の訪問

患者と 先生 うまくゴールが出来るのか

前の病院での先生とのやり取りの風景が思わず浮かんでくる

野良犬か おとなしく飼い主にシッポを振る飼い犬になるのか

果たして、、、、、

 

 

がん放浪記ー3

「先生 間違いでありませんか」

「いや 画像ではリンパに悪性腫瘍が、、」

「先程の 胃カメラでは何も問題ないと 言ってましたねそして 胃薬を出しましょうと もしそのままでしたら 私のがんは見つけられなかったのですね」

画像を見ながら 「医者は ここはクリニックですので 大きな病院を紹介します」

なんだろうね 逃げ道を作り こちらの顔を見ないで話ししてる。

改めて 「自分の命は自分で守る」

そして近くの大学病院を紹介されたが

やはり ここも 途中で他の病院に紹介状を書いてもらった。

女医にがん細胞の検査の方法が提示されたが 幾度化 迷路に ハマり 答えがあちこち

その一つが 小生のがん細胞を摂取するため 背中側から部分麻酔で長い注射針を挿入して検査と聞いていたが 途中 大動脈があるので 傷がついたら大変なので 別の場所からと言われたが それでも仕方ないと了承したが

最終 手術方法は なんと

正面のお腹から開腹

「エッ エッ」

なんで コロコロ 変わるのか

平然と答える 女医の顔を見ながら 患者の気持ちを考えてるのかと怒鳴りたくなった。

「お父さん ほかの病院に行きましょう」

妻と相談をして 他の病院への紹介状を書いてもらったが

 

 

 

がん放浪記ー2

胃腸の薬をもらったが 痛みは続いてる。

医者は医療器具と薬に頼り  患者のために何が正しいのか追求することを忘れ 医療を利益だけで考える輩が多くなったと思うが

最初の医者は画像の胃内部だけで 機器の判断を第一に考え 患者の痛みは考えない結果であった

当然 痛みが続く限り つぎの行動は セカンドオピニオンの医者を探し 最初の医者と同じ胃カメラの治療を受けた。

「きれいですね 胃の内部に問題がありません」

先生 患者が胃が痛く 食事を取れないと言ってるんですよ」

小生の剣幕に驚き それではCTを撮りましょうと提案してくれた。

近くの現像専門の早速病院に駆けつけ 画像も持ち帰り 先生に渡したが

画像を見て 一言

「悪性リンパです」

 

まさか まさか

ちょうど 一年前ごろかな

食欲がなくなり 胃痛が しばしば

胃の真ん中あたりに 押されるような 痛みが 日に

数回 胃腸薬を飲んでも 収まらない。

「胃カメラを 飲んで 調べてもらったら」

上官のアドバイスに 医者嫌いの小生も 何年ぶりに病院に

あの 胃カメラを飲む時、本当におおきな異物が喉を通り

吐き気が湧き上がり 終えるまでの苦しさ

「もし 注射で良ければできますが 別料金ですが」

はあ そんな方法があるのなら

「先生、お願いします」

医者嫌いの小生もまな板の鯉に

結果

異常なしです。

見せられた胃内部の画像

本当に臓器の内部の色

肌色といえばいいのかわからないが とにかく

小生の胃の内部は異物など見つからなかった。

人仕事を終えた医者の満足そうな判断

まあ 小生も ある意味安心して 先生から処方された

胃腸薬をもらい 心配して待ってる 上官の顔を思い浮かべながら 自宅に

しかし しかし、、

まさか それから、、、

天界飛龍

天界 神々が住んでおられる天上の世界を飛び回る竜神を思い浮かべて 墨汁で書き上げた 作品

朱色は 先生の作品

墨汁で黒々と書かれたのは小生の作品

思うままに浮かぶ情景から 漢字などを創作して 書き上げる。

ただ ただそれだけであるが

やはり 年齢とともに 浮かぶ四文字熟語の意味はいつの間にか

仏の世界 神々の世界などこれから迎える未知なる世界への興味 恐怖 いや 永遠なる命が誕生への喜びなのか

輪廻臨床などの言葉が浮かぶが ついつい 己の立ち位置が定まらない日々の生活が過ぎ行く。