炎の人ーゴッホ

上官と共に仲代達也の炎の人ゴッホの公演の前売り券を購入しました。
78歳の仲代が狂気の人ゴッホを演じます。
数々の作品に出演してその風貌、キャラクターには日本映画では無くてはならない人物である。小生より14歳の上の年齢。その彼が昨年から全国を回って上演してる作品である。

仲代達矢が、無名塾公演「炎の人」(三好十郎作、鵜山仁演出)で画家ゴッホを演じている。昨年10月から続く旅公演も105ステージ中9割を終え、現在長崎県を巡回中。3月11日から21日までの東京・池袋のサンシャイン劇場で締めくくる。

 37年の命を激しく燃焼させた天才画家の生涯は、劇団民芸の滝沢修が長く演じ、1952年に俳優座養成所に入った仲代も見ている。「感動しましたが、自分が役者になれるかどうか、という時代でした」。90年に没後100年のテレビ番組「ゴッホの生涯」に出演、画家ゆかりの地を巡る。「やってみたいというのが、どこかにあった」。三好の遺族の要望にも後押しされ、仲代ゴッホが実現した。

 役柄の中に、自分に重なる部分を見つけて深めていくという仲代は、その共通点を「真っ向、ということでしょうか」と語る。弟テオドール(本郷弦)を唯一の理解者とし、貧困と不遇の中でも信じる絵を追求したゴッホ。南の楽園タヒチへ旅立つゴーガン(川村進)に「俺はやっぱり人間を信ずる。逃げ出そうとは思わない。貧しい心とあたたかい胸を持った人々を捨てない」と言う。この一途(いちず)さは「自分のやりたいことを、できるだけ貫きたいと思ってやってきた」役者人生に通じる。

 「ゴッホという人は非常に人間的。弱さを持っている一方で、あんなすごい絵を描いた。役者は人物に矛盾がないと、演じて面白くないんですよ。78歳になってこんな仕事ができるのは、非常に幸せだと思う」

 75年からは「無名塾」で後進を育成。無二の同志で妻の演出家、宮崎恭子が96年に亡くなった時、やめようかと迷ったが、遺言に従って続けてきた。「若い人たちとの年齢の差は縮まらなくても、続けていると芸年齢はぐっと近づいてくる。すごく頼もしいなと思います」

 2009年、著書に「炎の人」後のスケジュールは真っ白、と書いて「引退」の臆測を呼んだが、来年はハロルド・ブリグハウス作「Hobson’s Choice――ホブソンの婿選び」の公演が決まっている。来月下旬には、新しい塾生を迎えるオーディションも行う。「こたつに入って枯淡の芸を見せるのは、性に合わない。頭のてっぺんから爪先まで見せるのが役者。舞台は足腰が弱ったら終わりで、アスリートに似ている。続ける限り、切れば血の出る芝居がしたい」。

小生も道が違えど男として負けない建築の仕事を邁進したい。

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