被災地訪問。。。2回

湯けむりの中 70代の老人と小学生と思う孫と2人の

姿が見えた。

この時間の入浴は おそらく 地元の避難者と考え

声をかけた

「地元の人ですか?」

突然の声に少しびっくりして

「いやあ この宿に避難して来たんです」

「どちらどちらからで

すか?」

洗い場から 体を少しこちらを向いた顔は 疲れた様子で

「海岸から離れた場所でしたが 家が少し壁がひびが入っただけで安心してましたが それから数日後 突然、、」

湯けむりの中で見える老人の小柄な体はおそらく 自然相手で鍛えられて力強く見えたが 頭が禿げ上がり しわくちゃの小さな顔が疲れたように見えた。

「村の連絡の無線から 突然すぐに避難してください。

村の避難道路は 徒歩で歩く人、車で逃げる人など

狭い道が避難する人であふれるようでした。

まさか 原子力発電が津波で壊れてるとは知りません。

私たちの街が放射能で汚染されるとは、、、、、」

横にいる孫の顔を見ながら 弱々しい声が浴室の源泉が流れる音と混ざって聞こえてきた。

小生は次の言葉が出なかったが

「奥様は 同じ宿に泊まってるんですか」

「 最初は同じ村の人と一緒に避難場所でしたが

次から次と避難場所が変わるたび いつの間にか5,6人と、、この宿まで6箇所変わってます。疲れました、

そして 婆さんは具合が悪くなり 緊急で病院に

いまは 孫と2人だけです。」

後で分かったことですが 放射能避難地から避難した老人とお孫さんとの出会い、、

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です