眼の前の和室の部屋に棺桶が置かれてる。
「昨日、眠るようになくなりました。享年85歳でした。」と娘さんの言葉。
亡くなったお母様の死に顔はとても安らかに、満足したような顔でした。
山口さんのお陰で綺麗にリフォームしたこの建物で死ぬことが出来、また 医者から
あと、1年と宣告されてましたが、綺麗になった我が家で元気をもらい、もう1年頑張って
来ました。娘さんの言葉にただただ、、、
2年前に初めてこのお住まいを訪問した時の事が昨日のように思い出されました。
ご実家のリフォームで築40年の建物。両親と住むためのリフォームのご相談を受けたのは
夏の暑い日でした。
初めてご両親と会った時、思わず
「お年をめしてのリフォームは体力的、精神的に無理ですので、このままでどうですか」
共に、80代なかばのおじいちゃん、おばあちゃんを目の前にしての言葉
当然、全面リフォームですので他の場所への引っ越し、慣れない場所での80代ご夫婦の
生活の苦労が目に見えるようでした。
特に、おじいちゃんは足腰が弱りデイサービスへ通う毎日、
そんなおじいちゃんの面倒をしてる おばばちゃん。
小柄な体の中にしっかりとした意志の強さが、淡麗な顔だちの中にも80年の人生の
たくましさが見えます。
小生の言葉に対して
「社長さん、長生きしたいのです。其のためにこの家を綺麗にしたいのです。おじいちゃんと
共にこの家で子どもたちを育ちあげて、今はおじいちゃんと2人。築40年になりましたが
ご覧のように、お風呂は狭く、キッチンは暗い場所、使いにくい家となりました。
そして、実は私、去年 膵臓ガンと宣告されました。手術はこの年では無理ですので
抗癌剤を飲んでます。
其のガンに勝つために家がリフォームで綺麗になることが夢なんです。」
おばばちゃんの言葉に返す言葉もありません。
小生の横にはおばちゃん子だったお孫さんの姿が・
「おばあちゃん、、君と一緒に暮らせてて喜んでいたね 天国でありがとうと言ってるよ」
優しそうなおばあちゃんに似た彼が下をうつむきうながら頷いてます。
「実は、この子、来年は大学の介護専門に受験することに決めてるんですよ」
お母さんが微笑みながら教えてくれました。
お年寄りを助けるために一生の仕事を決めた彼はおそらくおばあちゃんの姿を
多くのお年寄りの中に見出すでしょう。
おばあちゃん 天国で皆さんがこの住まいで元気に暮らしてるのを見ててくださいね。
お元気で。
