屋久杉名人ー 年の差30歳

総料理長が紹介された屋久杉の名人の工房へ。

表の車道から奥の目立たない場所にその工房はありました。

お土産の屋久杉は色々なお店に置いてます。

小生の性分でしょうか、作り手の顔を直にみて、話をすることをモットーとしてます。

木々に囲まれた奥の方に平屋の建物、そしてその横に工房がありました。

工房の周りはこれから使う屋久杉の材料があちこちに並べられてます。

「こんにちわ」
入り口のドアを開けると、奥の方でこちらに背を向けて製作中の姿が見えました。
機械の音でなかなかこちらの声が聞こえませんでしたが、やがて振り返ると
「いらっしゃい」

年季の入った風貌と職人の誇りが目の前に横渡りました。

屋久杉の細かく刻んだ原木で湯飲み茶碗を製作中でした。
機械の周りは刻んだおがくずが窓から差し込む光の中で鮮やかに見えます。

挨拶が終わると2階の工房へと案内してくれました。


まさか、それから3時間ほどの時間を彼と奥様と過ごすとは想像さえ出来ません。


屋久杉に人生のすべてを捧げてきた情熱。
屋久杉のすべてを知るための勉強。

国からの入札で屋久杉を手に入れるとは知りませんでした。
手に入れた屋久杉が商品となるためには10年の期間を得て初めて素晴らしい作品が
完成など、目の前に並べられてる商品 一つ一つが彼の命の一部と思われました。

「山口さん、もう63歳ではなくて、まだ63歳だよ」

あっぽく語る彼の年は67歳。
「これからまだまだ挑戦することはたくさんありすぎるぐらいだ」

そんな彼の元に小さなお子様が寄って来ました。
そして若い母親の姿も見えました。

「可愛い お孫さんですね」
「いや、わしの子供だ」

「エッ」

ビックリです。

    まさに年の差30歳の夫婦

まさに素晴らしいパワーを頂きました。
有り難うございました。

その店の名前は    ー岳南ー

いよいよ屋久杉目指して?

翌日はお目当ての屋久杉ツアー

ところが、年度末の雪で通行止め。残念、いや良かったのか心の中は複雑な
心境です。
往復10時間のコースから西部林道へと変更しました。
上官は友達に言い訳が出来たと喜んでます。

そして我々を案内してくれるガイドさん。

屋久島の魅力に惹かれて本土から移住して、奥様はこちらの人で好きな屋久島での
移住生活に喜んでいるガイドさん。

我々の年齢と経験にからやさしい林道コースに変更してくれました。

ホテルから車で1時間の島の上部が世界自然に登録された自然です。

道から下は山の中でさまざまな木々の間に、木漏れ日がやさしく地面を照らしてます。

「野生の鹿ー屋久島鹿ーと猿に出会いますよ」

そんな説明を半信半疑で聞いていましたが、歩いて数分で山の中で出会いました。

猿のいるところに鹿がいました。何でも猿が食べ残した植物の葉っぱを鹿が食べるため
一緒の行動が多いそうです。

猿と鹿の共同行動。智恵ですね。

山中は自然のやさしさで包まれてました。


木々をやさしくいたわる風と光のハーモニ。

ガルマジロの大きな木がところどころに目につきます。

上を見上げてもガルマジロのテッペンは見えません。

人間の小ささだけが目立ちます。

ずっとずっと大昔からこの場所で静かに成長してきたのでしょう。
何を見て 何を感じてきたのでしょう。

彼から我々を見ると一瞬の時間でしょう。
そんな自然の偉大さを改めて感じました。

見上げると何もいわね樹木、踏みしめる落ち葉の感触、顔を流れる汗を。。。。
自然のやさしさが体を包みます。

ふと後ろを見ると上官が懸命に急斜面を登ってます。

手を差し伸べようと思ったが黙って見守りました。

その姿も自然の一部と思いました。

さわやかな時間の後は近くの日本100選に選べた滝の傍でのお昼。

汗をかいた後のお弁当は自然からの贈り物です。

1日目の夕食。。。

旅での楽しみの一つに食べ物がある。

今回の夕食は普段食べなれないフランス料理。フォーーク、ナイフ、、、、など
使ったことの無い道具?で口に食べ物を運ぶのがなんとなく苦手である。

さて、どんな料理だろうか。

夕食タイムである。

ホテルの2階が夕食の場所。入り口右側が料理を作るところで、大きなカウンターを
はさんでシエフが目の前で料理を作る姿が見える。

反対側はガラス越しに海を目の前にしてそれぞれの席がある。

自然の風景より、働くシエフの姿を見るためにカウンターの席に着席。

淡い光の中で、シエフの白いユニホームが踊るように動き回る。

上官との2人でカウンターに座っての食事。。。。

35年前に北国ー北海道での出会い。
そして、南国ー屋久島での35年後でのフランス料理。

めったに口にしないワインを口にかみ締めながら、上官との食事。
さまざまな時間を思い起こし、共にここまでこれた事への感謝。

そんな思いを心にしながら、やがて料理が並べられました。

その前に今夜の料理のコースのメニュウ表がカウンタの上に。

       ー極上の喜びー
料理の説明の文字が前菜からデザートまで7種類までメニュウー表に浮かんでます。






なかなか説明された料理が頭に浮かんできません。

食べなれないフランス料理だからでしょうか。
それとも、上官との幸せな時間だからでしょうか。
それとも、ワインのせいでしょうか

そんな中、目の前で料理を作るシエフの姿に興味がわいてきました。
目の前で、お客様とカウンタをはさんでの料理を作ることへのシエフ。

その中で中心となってる料理総理長の姿が目に留まりました。

黙々と料理を作る彼の様子は弊社の大工の棟梁の姿とダブリ初め、職人としての
技術と誇りが彼の周りから見え始めました。

そんな彼に興味を持ち、やがて仕事の合間に会話が。。。。

毎日、どんな気持ちで料理を作るのか、又 屋久島の自然の中での料理の素材など
色々と、60代小生のわがままに付き合ってくれました。

どんな料理でも作る人との会話。特に 初めてのホテルでの料理がどんな思いで
料理を作るのかがわかると素晴らしい時間となります。

素敵な時間は過ぎに過ぎて行きます。

ビールとワインそして屋久島焼酎のアルコールが体の中で踊り始めました。

そんな勢いの中で料理総理長に感謝の言葉ともうひとつの言葉を、、、

「素晴らしい料理と時間をもらって本当に有り難う。
ただ、もうひとつ 注文が。
今日の料理のメニュウ表の説明の文字が我々60代のお客には読みづらね」

皆さん、お分かりですか。

3枚の料理のメニュー表があります。

1枚目は第1日。

2枚目は翌日

3枚目は最終日

総理長へのお客からの注文を話した翌日は文字が大きくなってました。
最終日のメニュー表の上には我々夫婦の名前が書かれてました。

貴方だけのホテル、貴方だけの接客、貴方だけの料理。

   サンカラ時間が始まりました。

すぐに我々夫婦のわがままを受け入れけれた料理長。

     武井智春

実は彼はフランス料理で有名な人物とは知りませんでした。

彼の料理を食べるためだけに訪問するフアンが全国に一杯います。

嬉しい出会いが翌日からの屋久島の旅行をすべてを語ってくれました。

到着です。

鹿児島で乗りついて屋久島空港へ到着。



プロペラとジェットを抱き合わせた飛行機が午後空港の滑走路へエンジンを
とめた。

小雨降る中を小さな空港待合室へ。

出入り口に白い小さな看板を持った女性の姿が見える。

「山口さんですか」

迎えの女性である。そのひと声がこれから始まる屋久島滞在の出会いのスタートであった。

手に持った小さな案内看板の上には

「サンカラ」の名前が浮かび上がっていた。

名前の由来は「天からの恵み」でサンクリスト語が語源となってるらしい。

小生の会社の名前は山口建設である。名前に責任を持つように会社にも
責任を持つため同じ会社名を使ってる。

カタカナの名前にはなんとなく責任逃れの印象がある。

はたして「サンカラ」とは

名前の由来と中身が一致するのだろうか。
そんな印象を持って車の中へ。

サンカラは空港から30分ほどの山の中にある。
周りを草木に囲まれた山中に、自然と程よいバランスを保って建てられる。

やがて車は木製で作られたゲートの前に止まった。そしてゲートが
開かれて「サンカラ」の姿が目の前に広がりはじめた。

ホテル入り口までの途中にはビラタイプの一棟宿舎が敷地のあちらこちらに
小雨降る中を自然をバックに目に入り始めた。

これから始まる屋久島の自然と出会いに心驚かせながら車はホテル入り口へと
到着した。

出迎えの「バトラー」
この意味も後ほど知りました。

    「執事」

ヨーロッパの貴族の身の回りのお世話をする人達の名前です。

滞在中に小生夫婦専門にお世話をしてくれる若いバトラー。
おまけにイケメンの好青年が。。。。

部屋はダブルベッドが部屋の真ん中に。


正面にはガラス窓越に屋久島の海が小雨の中にキラキラと輝いてました。

いよいよ屋久島の自然と人たちとサンカラの時間が始まります。

明けましておめでとうございます。

2011年 1月7日

今日から仕事はじめです。
本年も宜しく御願いいたします。

さて 皆様はお正月はどのように過ごしましたか。今年はウサギ年で
昨年と比べて少しは明るい予想が多いですね。

そんな中 去年の最後のブログで報告しました屋久島へ上官との3泊4日の
旅行へいってきました。



「何で屋久島なの?屋久杉を見るためには寒い冬に行くのは大変だよ。
往復11時間の道のりを60代の夫婦が、おまけに山登りをしたことが無い夫婦が。。。。。。」

たくさんの哀れんだ言葉を上官は友人から頂きました。
「断り無く突然決めて、一体どうしてなのよ。。。。。」上官のクレームは
しばらく続きましたがそのうちいつものこととあきらめの心境になりました。

どうして屋久島なのか、小生にもはっきりとした理由がありませんでした。
TVで目にした神秘の屋久杉、そこまでの道を60代夫婦が手に手を取り頑張って
到着する夫婦愛を頭の中に抱いてましたが。。。・。。

現実の世界は甘くありませんでした。
情報などを仕入れると雨の中の登山、寒い、11時間の登山道。

上官からそのうち「貴方一人で登ってきたら、、、、私は山より海が好きよ。
山登りは嫌い。。。」

そんな現実の中での屋久島。

実は小生も山登りは苦手です。足腰、ひざなどを新聞などでの宣伝にだまされて
ビタミン剤、健康食品などを朝から飲んでますが、効き目はありません。

不安はあります。

実は旅行案内の中で紹介された宿泊施設がとても気にいりました。
良いも悪くもお客様の評価が非常に高いホテルでした。

弊社もお客様から評価を頂いております。
その苦労は身にしみてます。

その逆バージョンとしての興味がありました。

そんな気持ちを心に隠しての3泊4日の屋久島旅行は1月3日出発です。

帰京するまでの屋久島滞在の様子を写真などで4日連続でお知らせいたします。

大変素敵な出会いがありました。

匠の技

1月2日

日本橋三越で全国 匠の技が開かれました。

今回は池袋のデパートで開催した時、懇意になった三国箪笥の親方からの
招待でした。

船箪笥。北前船で日本海の物資を運んだ商人が使用した箪笥。
中には紙幣、証文、お客の名簿など大事な品物を入れるために製作した
箪笥。

海中に落ちても沈みません。
一つ一つ一品物でひとつが完成するのに3ヵ月程かかります。

見てるだけで職人の誇りと技術が見えます。

金物と大工と塗装の職人が三位一体となって初めて完成します。
こだわることの素晴らしさ。
手作りの素晴らしさ。

三越には全国の職人が正月らしく日本の伝統の製品、技術を見せるため
集まってます。

さて、いよいよ明日から上官と3泊4日の屋久島旅行です。

2日目は往復6時間の山登りです。

色々なコースがありますがさすがに屋久杉までは8時間のコースですので
山登りの経験の無いわれわれ夫婦は違うコースに変更しました。

それでも6時間です。

山登り用の靴、リュック、雨合羽、洋服、手袋など普段使わない準備用品の
為、神経が一杯です。

60代夫婦がどこまでチャレンジすることが出来るでしょうか。

2人そろってここまで頑張って来ました。
そんな夫婦が始めての登山。

言い出しは小生です。

今年の気持ちを新たにするための初めての挑戦です。

6時間、長いようで短い。

2人そろって仲良くお互いに協力して完走を目指します。

報告を楽しみにしてください。

明けましておめでとうございます。

2011年1月1日

新年の新しい年が始まりました。

おめでとうございます。

皆さんはどのように新年を迎えましたか。

昨年はお客様の応援で弊社も過去最高の売り上げを達成できました。
本当に有り難うございます。

そんな中での新年。非常に緊張いたします。
どんな会社でも右肩上がりの売り上げはありません。
それが故、今年は弊社にとって挑戦と緊張の新年です。

寝床に入っても色々な予想が頭の中を動き回ります。連続しての売り上げ達成は
ありえません。昨年と同じ考えではきっと年度末悲しい結果となると思います。

今年はどのようにお客様と向かい合うと良いのか。
お客様の満足度をより向上するためにどのようにすれば良いのか
施工の満足度を高めるためにはどのようにすれば良いのか
社員の教育をより高めるためにはどのようにすれば良いのか

考えれば考えるほど眠ることはなかなか出来ません。
しかし、昨年度 ご満足を頂き笑顔をで山口さんに頼んでよかったとの
お客様の声を思い出し、それをエネルギに進めば良いと心の刻んで
ようやく深い眠りに付くことが出来ます。

63歳の男の挑戦が始まります。
建築暦30年の男の挑戦が新たに始まります。

大晦日は例年と同じように靖国神社へと上官と一緒に深夜出かけました。

参道の両脇は多くの屋台が深夜の中明るい光を照らしてます。

特別な料金で神殿の奥に参拝しました。

神官のお払いを受け、神様の前で新たな誓いをいたしました。

自宅に着いたの朝方の3時です。いつもなら寝床から起きる時間ですが
何かしら睡魔が襲ってきません。

そして1月1日。

沖縄からの娘夫婦の電話で目を覚まし、又 すぐに息子夫婦からの電話。
3時間ほどの睡眠時間ですが子供達の声で寝不足が飛んで行きました。

息子夫婦が新年の挨拶に孫を連れての訪問です。
夫婦2人の家が賑やかになります。

テーブルの上は上官とお嫁さんが作った正月料理が並びます。


そんな中、活発に動き回る孫の姿に思わず、口元がほころびます。

そして、近くの氏神さまの氷川神社へと。



15年前、学生であった息子が今では1児の父親で、受験合格の御願いに
この日川神社におまいりをしたときの姿がダブリました。

月日の経つのは本当に早いものですね。

色々な思いを胸に今年1年昨年以上に邁進したいと思います。

本年度も宜しく御願いいたします。

12月31日

今年最後のゲンサマとの朝の散歩。

12年間続いてます。そして数年前から目が見えなくなりました。

暗闇の中での小生と上官の朝晩のげんさまとの散歩が毎日。。。

見えない中で、鼻先があちこちにぶつかりながら付いてくるげんさまが
いとおしくなります。

部屋の中でも呼んでも方向が解らづ、立ち止まってます。

時々、真夜中に小生の部屋に忍び込み、ベッドの傍で声をだしてます。
昔の記憶を取り戻し、ベッドの片隅をたたいて音をだすと、登ろうとします。

そんなゲンサマとの散歩。

町は静かです。誰もいない町、音も聞こえない町。
こんなに待ちは静かだったんですね。

心が安らぎます。

心が平和になります。

ふと思い出しました。

昨日の深夜番組。

わけもわからない少女タレント数名がが占い師に相談してる番組でした。

「お化粧、やせる、食べ物、フアッション、男の子」
いまどきの女の子のタレント相手に占い師が相談に乗ってました。

当たる、当たった、来年は。。。。

そんな中で外国人の40台の女性占い師が。。。

「貴方が年を取って最後に残るものは心の情ですね。
どんなにプロポーションが良くても、きれいでも、年齢と共になくなりますね。
最後に残るのは本当の貴方の魅力、それは心ですね。
外見は年齢と共に変わります。心は年齢と共に素敵になる事です。

そのために今のうちに心を磨くことが大事です。」

そのとうりです。

見えることは一瞬。見えないことに真実があります。、、、、、

「貴方の言葉」

目をつぶって思い出しました。

貴方の姿、貴方の仕草、貴方の言葉。

光の中で貴方の心の言葉が聞こえました。暗闇の中での本当の
貴方の言葉が聞こえました。

目に見えない貴方との繋がり。

見えない中で見えることの素晴らしさ。

素敵な新年が皆さんに。。。。

1年有り難うございました。

明日から冬休みです。
アットいう間の1年でした。どれだけのお客様と出会い、ご縁が出来き、そして
親戚同様なお付き合いが始まります。

本当にありがたい気持ちです。
おかげさまで昨年と比べて40パーセントの売り上げアップです。

過去、最高の売り上げ達成です。
社員全員が協力しあい、助け合っての結果です。

特に、絆のショウルームが出来て建築家の先生とのコラボレーションが品質の高い
提案が出来き、完成度の高い施工が出来ました。

今年度は特に全面改装の問い合わせが多く、又、完工件数も過去最高となりました。
来年度は初心に戻り、1歩1歩ゆっくりと歩んで行きたいと思います。

本年度は本当に有り難うございました。

来年度も宜しく御願いいたします。