
小生は新聞を二紙愛読してる。なぜ 二紙なのか 齢70代後半に達する年代になるとTVの画面から一方的送られる情報過多に頭の中が混乱する。ゆっくりと新聞の文章を自分のスピードと能力で読み、理解が難しければ時々立ち止まり 振り返り音読そして難しいと思えば昔は辞書での調べてその意味、使い方を調べていたが今は文明の利器であるスマートホンで読み上げればすぐに言葉の意味が出てくる。
当然 新聞は小生の人生の思想と感じるのを選択してる。一つは読売新聞 片方は産経新聞 ある意味中立的な思想の新聞と 他方は日本古来の思想がある新聞である。それでも読み比べるとやはり同じ記事でも内容の違いがわかり、小生の 上官殿との意見の話が老夫婦の円満な秘訣かもしれない。
やはりどんなことがあろうとも70年間以上 日本国にお世話になり、この国の文明、この国の死生観 この国の歴史に学び、生き延びてきた小生、残された時間の中で何を学び、発信すれば良いのか 特に今後 縁あってこの国に生命を得た若者が この国に 感謝して幸せな生き方が出来れば良いと思うのが小生の望みである。まずは新入社員に最初の教育は 人生に大事なことは人と人の結び付きである。 縁あって弊社に入社した新人社員にどのように伝えようか。彼らの以前勤務した会社ではほとんど今流行りの情報 コンピュウターで活躍していたが 弊社の建築の仕事では なぜ住宅なのか。人類がこの地上に命を得た時 必要なものは食料 水 そして住まいである。その 必要な住まいをお客様と直接 顔を合わせ 対話を重ね、今後家族の皆さまが何十年住む住宅の仕事に一生関わり、喜び奥深さなど話を新入社員にしています。。商品の売買では無く お客様との会話を重ね お客様との心の会話が始まり やがて完成した住まいで本当のお客様の喜びが頂ける。そこには当然、心と心の会話が存在してる。商品を売るのでは無く己の生きるための人生観がお客様との会話から心と心が一致しなければ感動などが生まれないだろう。商品の説明は当然お客様も調べている。お客様が一番知りたいことは担当者の生き方、人間性である。担当者とお客様の関係に問われるのは信頼関係で、人との心の会話が出来るのかがいちばん大事である 当然商品もあるが、それ以上自分の人生観がどれだけお客様の心を掴むのか
住宅が完成した時、住まいに命を新たに注ぎ その現場が完成してお客様に引き渡した時 記憶に残るお客様との途中の現場での打ち合わせで何十回のお客様との会話 それがすべて心にキラキラと輝いてる。 本当に真剣勝負の世界をお客様と共有して初めてご満足の言葉を頂ける。建築を通じていつの間にか商品知識だけでは無く 人と人との出会いから学ぶ大きなご縁。ある意味お客様に育てられてる。そしていつの間に、人として生きることの感謝の心が湧いてくる。
そしていつの間にか彼らの顔が明るくなり、自身に満ちた行動 考えが見えてきた時、小生は心が震えて来る。 彼らは縁あって知り合いになったお客様の住まいのリフォームで微笑みを持って日々生活してるお客様の姿を拝見した時この国に生まれた喜びで感謝すると思います。
建築はある意味、前近代的世界と感じてる方がいると思いますが、学ぶためコンピュータなどの近代的機器は少ないです。しかし 人から行動で、声で、学ぶことが多いです。人と人との会話が溢れてる世界です。当然その中には上司の一方的なアドバイスがありますが すべて先輩から学び 上司から学ぶ つまり人から学ぶことが多いのです。また、現場では職人からも大いに学びます。パソコンの画面を一日中眺める世界ではありません。人間関係のトラブルもあるでしょう しかし それがすべて人間の世界だと小生は思います。
小生は社員に気がつけばいつの間にか声を出して注意したり褒めたりしてます。最初は彼らも戸惑いがあると思いますが おそらく怒られることが少ない年代ですからですね。しかし七〇代半ばを経た小生はこの国への感謝として若い人、あるときは役員にも声を出しますね。先輩が元気にならなければこの国は寂しくなります。
大声で注意をします。大声で褒めます。
弊社の会社の理念です。
正しい考え 正しい行動 正しい結果
山口康人