12歳である。人間で言えば60代のおじさんである。今では、我が家、そして会社の一員です。朝起きると、散歩は小生の役割である。30分ほどの散歩であるが、その間、5,6匹のお犬様と飼い主に出会う。本来、柴犬は日本犬であるため、簡単に他の犬と仲良くはならない。向こうから、尻尾を振ってきても、うなり声をだし、相手に飛び掛ろうとする。そんな事が度々起きるので、このごろは相手を避けて散歩している。たまには、向こうからげんちゃんのお父さんと呼びかけられるが無視することに決めている。そんな散歩が終わると、上官「我が女房です」が作った朝食を食べる。それから、上官が洗面所で身支度をしていると、その前で座って待っている。そして何のためらいなく、上官と一緒に会社に出勤である。
会社の階段を急いで上がると、社員全てに朝の挨拶を鼻を鳴らしながら体を摺り寄せる。それから、彼の指定の場所に座る。その場所は会社の入口である玄関に腰をすえながら、外を見ながら、怪しい来客には吠えまくる。
上官の帰宅の時間までその場所で番犬をしている。
娘が残していった宝物が、黒柴のげんでアル。