電車の優先席

用事があり練馬から地下鉄に乗車した。
昼間であったが、席は半分ほど埋まっていた。小生は優先席と称される席に座っていた。やがて、とある駅で電車が止まり、ドアから2人ほどの10代後半の女の子が
乗車してきた。1人は手にコップを持ち、ストローで冷たい飲み物を飲みながらの姿である。大きな声で話ししながら、小生の前の優先席に着席しようとしていた。
いまはやりの洋服であろうか、中々表現が難しい。派手なカラーの洋服であることは間違いない。思わず、昔の娘の姿とだぶってしまった。
他の席は空席なのに、今時の子は年寄り優先席の意味がわからないのかと思っていたとき、もう一人の連れ合いの子が彼女の手を引っ張り、一般席のほうに誘導し始めた。「どうしたの、席が空いてるいてるジャン、隣に座れば。。。。。」
手を引っ張れた娘は、訳がわからず大きな声を出しながら、しぶしぶ席を立った。
入口近くに立ちながら、未だに何で何でと話ししている。
手を引っ張った子は彼女の耳元で何か話して、指先で優先席の表示を彼女に見せている。それでも、空席のだから、どこへでも座っていいのだと思っているらしい。
2人の女の子が同じ場面に遭遇してのそれぞれの判断。
人生でも、様々な場面に出会い、また色々な人と出会い、その中で何を学ぶのだろう。眼が2個有り、また耳も2個ある。両眼で見て、人の話を両方の耳で聞く。
心は一つであるのだからなおさら難しい。

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