東中野駅前 ボレボレ東中野映画館
「殺して お願い どうして わからないの
どうせ 私なんかいないほうがいいのよ。
年寄りは邪魔んでしょう。」
女性監督がドキュメントで両親の日常を撮影した映画
95歳と85歳の老夫婦が、
お互い支え合い 年齢と重ね いつの間にか 結婚55年
やがて 妻の認知症が始まり 夫婦の会話が進まない中の
地方での実家での両親2人の生活を娘が画像に描いたドキュメント。
歳を取り 体 心が思うように壊れ始め
妻の悲鳴が画面のあちらこちらから聞こえる
娘は映像関係の仕事から 両親のあるがままの姿を娘として
監督として 映像に記録する。
認知症からの記憶の欠除からの焦り 歳を取るごとへの
不安。
それを支える95歳の父
一人で歳を取るのではなく 2人で一緒に歳を取ることであるが
妻の悲鳴に近い言葉に
つい つい 95歳の夫からきつい言葉が流れる。
何気ない行動 何気ない言葉 歳を取ることへの恐れ、
しかし 現実は重くのしかかる。
見終わったとき、思わず隣の席の上官の顔を見つめました。