何処までも何処までも真っ白な雪が

音が消えた世界 色が真っ白だけ

何処までも続く銀世界

色 音が消えた世界は平和である。目を覚めればあちらこちらから映像 音、匂い すべて静寂の世界から離れた現実の現実に迷い込み 逃れきれない世界でいつの間にか心が消えてる。

目の前の虚像の世界に迷い込み、一人芝居をしてる己

この景色 懐かしいあの70年前の世界。ボロボロのセーター、腕も首の周りも穴が見えるお下がりのセーター

思い出す。目が冷めてガラス越しに見えたあの銀世界  シーン シーン 音が消えた世界 いつの間にか母が台所で湯気が立ち込めて料理の匂い 音が聞こえてきた。早く食べて外の世界に行こう 全てをれる世界 あの意地悪なガキ大将の声も、先生の叱る声も すべて消えて

早く 早く 外に行こう 寒くても構わない しばれてもいいのだ 手が 足が 顔が 冷たくなってもいいのだ

真っ白なあの世界の懐に飛び込めばすべて忘れるあの風景あの時代にもし戻れれば手袋もいらない帽子もいらない 長靴もいらない 寒さに震えても天界から落ちてくる神様のお年玉の雪玉を見上げれば幸せだのだ

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です