ガン放浪記ー9

本当は10時手術開始であったが 時間は11時半である。

看護婦2人が小生をストレッチャーに乗せ 下の階の手術室に運んだ その時は手術への不安より ようやく スタートラインに立てた喜びが大きかった。

体を手術台に乗せられ、担当の看護婦 そして外科医の先生から挨拶を受けた。

壁側のおおきなガラス越しに おそらくレントゲンなの画像から 小生のがんの組織が映し出されて 内部の医者が 担当の外科医に位置を指示しながら 小生のうつ伏せの背中側から長い注射針で部分麻酔をしながら 胃の後ろ側のリンパのガン細胞を 外科医の先生が摂取してる。時々痛みが走るがおそらくその度 部分麻酔薬を注入してると思うが

看護婦の励ましの声 外科医の部分部分での手術の説明の声が何より励ましとなり 不安が消えていた。

30分の時間が15分で終了  良かった。

思わず 手術室の医者の先生方にお礼の声をかけた。  ようやく 一歩進んだ。

あとは小生のがん細胞に適した薬を作るだけである。

 

 

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