人の人生は二生


昨日 忌まわしい事件で報道会社が騒然としていました。
そんな中にTVの画面に森繁久弥さんが96歳で亡くなったとのテロップが流れました。
戦後日本の芸能界を代表する役者でした。
戦後、間もないころ両親に連れられて、映画館に顔を出しました。
暗闇の中に映し出される、スターの活躍に心が躍りました。
当時の娯楽と言えば映画が主力でした。戦後の騒乱から、ようやく落ち着き始めた時代に人々は映画の中にに自分の夢を求めたのか知れません。
映画会社は数社あり、それぞれ有名スターを専属で抱え、3本立ての映画が上映されていました。タバコの煙が銀幕のスクリーンをぼかす中での映画館の時間は本当にすべてを忘れさせる空間です。
そんな中に彼の映画がありました。
サラリーマンシリーズ、駅前シリーズ、等の映画では彼 なくして存在しない事でした。いわゆる喜劇役者として名声をあげました。
その後は人生の悲哀を演じる数少ない役者となりました。
又、皆さんがご存知のあの名曲「知床旅情」は彼の作詞、作曲です。
あの独特の言い回しは彼の人生そのものを歌ってました
「先生は人の人生を一生ではなく二生すごしました」と共演した女優が述べてました。

そんな言葉があるのですね。

二生 生きる人生 
素晴らしい人生に乾杯です。

心からご冥福をお祈りいたします。
合掌。

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